『一万年、後・・・・。』

2007|DCP|79min|YYKプロダクション|作品|2016リマスター版 

2007|77 分|YYKプロダクション製作|HD 撮影
2016リマスター版|国立映画アーカイブ所蔵作品

【出演】
阿藤 快(男) 田村 勇馬(正一) 遠藤 恵里奈(淳子) 下杉 一 元(男の少年時代)
松川 新(三ツ目の怪人) 洞口 依子(母親)

【監督・スタッフ】
沖島 勲(監督/脚本) 山川 宗則(プロデューサー)  芦澤 明子(撮影)
石塚 誠(照明) 鈴木 昭彦(録音) 黒川 通利(美術) 李 潤午(助監督)
佐野 久仁子(記録) 近藤 聖治(編集) 佐藤 敦紀(VFX) 河野 顕子(ヘアメイク) 星 輝明(スタイリスト)
関根 虎洸(スチール)  宇波 拓(サウンド監修)

あらすじ

時は一万年後…、とある民家に突如、電光とともに一人の男(阿藤快)が立ちあらわれる。民家の住人である少年・正一(田村勇馬)やその妹・淳子(遠 藤恵里奈)は自分たちの叔父だと名乗るその怪しい男の登場にも動じることな く、それも日常だと言わんばかりに受け入れる…というよりもほとんど気にも かけない。少年・正一との会話によって、男はいかに一万年後の世界が変わり 果てたかを知っていく。
̶嗚呼、そうは言っても、変わらないのは少年時代に大阪の親父の家で見かけ たコケシ人形だよナ……え?これコケシって言うんじゃないの、何て名前な の???? 日本はとっくに消滅して●●●という国になり、アメリカに至っては…もはや 海上の一握の砂になっている?
…てッ…ちィ…みィ、むゅッ…きィ…きゃッ…ちィみィ…みひゃちィ…窓外 を行き交う人喰い怪物!?偽札!!!電波的母親!!!!…一体なんなんだこれは!? …しかし、電波や音波が飛び交う時間の狂った「一万年後」の部屋は次第に単 に世界が変わったとすら言い切れない複雑な様相を呈しはじめ、男の存在を揺るがして行く…。

公開時の沖島監督メッセージ

ありきたりの事を言っていても仕方が無いので、端的に言って、今回のテー マは“死”です。
これは…私が特に小学校の低学年の頃、正に岡山の田舎で…宇宙の時間と空 間の“無限”という概念に取り憑かれ…かけがえの無い自分というものが、一 旦死んでしまったら、この無限の時間と空間の中で一体どうなってしまうのか …まだ、“哲学”と云う言葉も知らないまま、このような哲学的問題に悩まされ、 布団を被ると、不安と恐れの中で悶々としていたという事があります。

勿論、そのような事が、解決される筈も無く…又、これは例えば、宗教の根 本的なテーマでもあるのですが…今回は一種の懐かしさも込めて、子供の頃悩 ませ続けたテーマを、どうしても一回、やっておきたかったのです。

又、視点を変えて見れば、…懐かしい中学時代の(私は、中学2年の夏まで 岡山に居たのです)自分に、一万年の時間をかけて会いに行く、そんな物語で もあるでしょう。そこには、中学生の自分が、今もまだ生きている…そんな感 じさえします。

現在の私の夢 (異常気象で)気温がドンドン上がって、頭がおかしくなった金持ちが、(間違 って)私に、映画を作る金を出す事。(笑)